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一次・二次キャンプの考え方

2016シーズンのヴァンフォーレは、一次キャンプを1/14〜29日の15泊16日をJステップ(静岡)で、二次キャンプは2/1〜13日の12泊13日を綾町(宮崎県)で、合計27泊というクラブ史上最長のキャンプを行いました。出来るだけ良い準備をしたいということと、寒さや雪のリスクを考えての長期キャンプにクラブも予算を使いました。

さて、そんな一次と二次キャンプはどうような考え方で進めていっているのでしょうか?

年間を通じて言える事ですが、特にプレシーズンは怪我のリスクが高い時期。まずは、中長期の離脱者を出さないことを第一の目標に掲げます。とくかくグランドに立ち続けることが、コンディション作りには不可欠だからです。

一次キャンプでは、期間を3クールに分け、回復期を設けながら、スパイラル・コンディショニングで積み上げていきます。スパイラル・コンディショニングに関しての詳細は「トレーニング論の特別編」に記してありますが、簡単に言うと、フィジカルトレーニングとサッカートレーニングをリンクさせて、強度やプレーエリアを漸増負荷で積み上げながら、戦術の浸透を図っていくというものです。そして、最終日にはフルコートでのゲームを60分間実施できる状態まで作り上げていきます。チームの平均年齢が高いため、慎重に進めていきます。

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ここで重要になってくるのが、選手の自己管理能力とメディカル・スタッフからの情報共有、そして、スタッフ間のコミュニケーション。

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このグループワークがコンディショニングには不可欠です。この作業は年間を通じて行い続けます。このチームはベデラン勢が多いので、自己管理能力も高く、救われます。

そして、キャンプに重要なのが施設関係。ピッチの状態は言うまでもなく、ピッチと宿舎の距離は休養時間を大きく左右しますし、一日5,000kcal程消費するキャンプでは、食事はトレーニングと同等レベルで重要になります。これらを満たしてくれただけではなく、Jステップの皆様の心配りの細かいもてなしに感謝です!

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二日間のオフを過ごして宮崎県綾町へ。二次キャンプではトーニング・マッチのゲーム時間を徐々に伸ばし、ゲームをすることによってゲームのコンディションを積み上げながら、チーム戦術の浸透やメンバー構成を探っていきます。その作業をキャンプ終了までに90分間のゲームを数試合実施する中で行っていきます。また、ゲームとゲームの間には、パワー系の刺激を入れながら、動きのスピードを上げ、キレを増すようなアプローチをしていきます。

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二次キャンプも半ばを過ぎてくると身体の疲労だけでなく、中枢性の疲労=脳の疲労とも向き合わなければなりません。どのタイミングで「抜きどころ」を設けるのかも大切な要素の1つです。このタイミングを間違えるとグループの空気は一気に重くなってしまい、パフォーマンスレベルが落ちるだけでなく、怪我のリスクも高まります。

そういった感じで進めていく綾町での二次キャンプも今年で10年目。いつも関係者の皆様の温かいおもてなしの中でキャンプは進められていきます。本当に感謝です!

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多くのチームが一次と二次、二回のキャンプを実施します。一カ所で一回のキャンプを長くやる方が、時間的にも経費的にも無駄がないのですが、同じ場所での長い集団生活は、メンタル的になかなか難しいものがあります。

こうした期間を過ごし、中長期の離脱者もなく90分間のゲームコンディションは仕上がりました。後は戦術的な詰めとメンバーの選定を経て開幕に向かっていきます。ここまではあくまでも準備期間。ここからチームの総力が問われていきます。

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谷塾ではトレーニングやコンディショニングを実践的に、分かりやすく、お伝えしていきます。

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