前回までは「ピッチ上で目に見える部分」である「サッカー選手の質」について述べてきました。
そこで今回は「目では見え辛い部分」すなわち内面的な部分の「質」について論じていきたいと思います。
選手の内面的な質を表現する時に「あの選手はメンタルが強い」「あの選手はメンタルが弱い」という言葉を使います。
この言葉をより具体的に考えると、上手くいかない時や苦しい時に「強い」のか、あるいは「弱い」のかという事になります。
これはつまり、良くない状況の時にどのように考えて克服していくのか、という「思考力」のことなのです。
強い選手がなぜ強いのか、弱い選手がなぜ弱いのか。
それは様々な要素によって形作られます。
サッカー選手が本能的に持つ思考(願望)には次のようなものがあります。
しかし、これらを実現させていくためには幾つか越えなければならないハードルがあります。
本能的に望む状況に身を置くためには、どのように試合や練習に取り組んでいくのか。
望まれない状況には、どう向き合うのか。
これらを考えていく必要があります。
自分を望む状況へ持って行くには・・・
そして、例えば下記のような望まれない状況では・・・
この時に、現状をどのように分析して、どのような行動を起こすのか。
これらのことをどのように考えて実践していけるのかが、メンタルの強さ、弱さに繋がるのです。
そして、プレーヤーが根本の部分で何に支えられているのか。つまり、なぜプレーをするのか、なぜプレーを続けるのか、なぜ負けたくないのか、といった『立ち返る根源の思考』が、苦境や逆境における最後の支えとなってくるのです。
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